著作権
頒布権,譲渡権著作権の主な種類

頒布権・譲渡権

頒布権・譲渡権

著作権

頒布権と譲渡権とは著作物を商品として流通・販売させる場合、著作者が製作したオリジナルそのものではなく複製・装丁された複製品が利用されるものです。
こうした著作物の複製品にも商品として流通させるための著作権が発生します。

著作物を商品にするために関わる権利である頒布権と譲渡権について紹介します。

頒布権・譲渡権〜作品を広める時に関わる

著作物の流通や販売に欠かせない権利著作物を保護する著作権は、著作物が多くの人に利用・愛用されているからこそ成り立つ権利であると言えます。
つまり、著作物は商業展開によって商品として市場に流通しなければ権利で保護する理由が薄くなってしまうのです。

著作物を流通・販売させる際に関わる権利である頒布権と譲渡権について解説します。

頒布権とは?

頒布権は著作権法第二十六条で規定された権利で、条文では「著作者はその映画の著作物をその複製物により頒布する権利を専有する」と定められています。
「頒布」とは不特定多数を対象に配る・広めることで特定の相手に配る配布に似た概念です。

昔の映画は、映画会社によって複製されたフィルムを劇場から劇場に持ち回りで公開する形態をとっていた為、その名残で他の著作物よりも強い権利が設定されています。
また、「映画の著作物」には興行用のフィルムだけでなくビデオ・DVD、拡大解釈によってテレビゲーム全般なども含まれています。

譲渡権とは?

譲渡権は著作権法第二十六条の二において「著作者は、(映画の著作物を除く)その著作物をその原作品または複製物の譲渡により公衆に提供する権利を専有する」と規定された権利です。
つまり、本や絵画・彫刻をはじめとする「映画の著作物」以外の著作物はそのオリジナルもしくはコピーして大量生産したものを独占的に市場に流通させ広めることを保護しています。

権利の消尽

頒布権・譲渡権は不法にコピーされる恐れのある著作物を保護するために有効に機能している権利といえますが、他の著作権にはない性質があります。それが「権利の消尽」です。
これは、著作物が著作者Aから購入者Bへと一度頒布・譲渡された時点で、著作者Aは頒布・譲渡された著作物の再頒布・譲渡をコントロールする権利を失うというものです。

つまり、購入者Bの所有となった著作物はBが第三者に売ってしまってもAは口出しできないのです。
そのため、古本屋やリサイクルショップなどでの本・ゲーム・DVDの中古販売はこの権利の消尽によって成立しているものといえます。

著作者側の思惑とのズレ

頒布権・譲渡権は著作物を販売して金銭的利益を得たい著作者や、販売に携わる著作権者にとって重要な意味を持つ権利です。
しかし、頒布権・譲渡権が有効な新品の著作物も権利が消尽した中古の著作物も、中身は同じものです。
そのため、中古の著作物が市場で売買される状況が続くほど新品の著作物の売り上げに影響を及ぼすことになります。

つまり著作者・著作権者にとって、頒布権・譲渡権が消尽されない権利になることは当然の要求と言えます。
しかし、著作物を購入する側にとっては著作物を売却することは次の購入資金の工面や部屋の整頓などにメリットがあるので、中古販売を無くしたい著作者・著作権者の思惑と対立する形になっているのが現状です。

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