著作権
二次的著作物の利用権,二次創作,同人誌著作権の主な種類

二次的著作物の利用権

二次的著作物の利用権

著作権

二次的著作物の利用権とはかつて文豪たちが自費出版した文学集である「同人誌」は、現代ではアニメ・ゲーム・漫画をテーマとしてファンによって製作される漫画や小説を指すものとなっています。
同人誌のように、著作物を元に作られた著作物を「二次創作」といいます。

二次創作に関わる権利である「二次的著作物の利用権」について解説していきます。

二次的著作物の利用権〜「本歌取り」の是非は

二次的著作物・二次創作・同人誌短歌の技法に、「本歌取り」というものが有ります。
これは既存の歌を主題として利用し新しい短歌を作るというもので、一部同じフレーズを使っていてもまったく別の歌になるようにする表現技法です。

このような本科取りは、短歌だけでなく様々な分野でも行われていますが元となる歌を詠んだ方にしてみれば心中は複雑なものです。
このような本歌取りによって作られる著作物である「二次的著作物」とその利用に関わる「二次的著作物の利用権」について解説していきます。

二次的著作物とは?

二次的著作物とは、「著作物を元にして翻訳したり、編曲・脚色・変形などの翻案を行ったりすることで創作される著作物」です。
つまり、既存の著作物である「原著作物」を基にして作られる著作物全般を指しています。

二次的著作物は「二次創作」とも呼ばれ、公式に著作者・著作権者からの許諾で製作されたものと、著作物のファンが非公式に製作したものの二種類があります。
また原著作物は、二次創作に対比する形で「一次創作」と呼ばれることがあります。

二次的著作物の利用権とは何か

既存の著作物を利用して創作された二次的著作物であっても著作権は発生します。
ただし、二次的著作物の権利は原著作物の有している権利よりも優先順位が低くなる性質があります。

原著作物と二次的著作物の関係を端的に表しているのが「二次的著作物の利用権」という概念です。
これは、「原著作物の著作者・著作権者は二次的著作物の利用に関して、二次的著作物の著作者と同等の権利を有する」というものです。

基本的には小説や映画などのアニメ化・ゲーム化、キャラクターグッズの製作・販売の際に行使される権利となっています。

キャンディ・キャンディ事件とは

二次的著作物の利用権を取り上げる際に必ずと言っていいほど俎上に上がるのが「キャンディ・キャンディ事件」です。
これは漫画・アニメで人気を博した「キャンディ・キャンディ」の原作者である水木杏子と作画担当のいがらしゆみこが著作権を巡っての裁判を行った事例です。

当該作品のリメイク企画が持ち上がった際に水木側は「完結した物語なのでリメイク・続編はありえない」としたのに対し、いがらし側が独断で著作権を行使して関連商品の販売などを行ったことから、水木側が著作権侵害を申し立てたものです。
最高裁の判決では水木側の勝訴となっており、いがらし側が製作した漫画は「二次的著作物」であると解釈されています。
しかし、アニメ版のDVD化などが出来ない状態になるなど大きな禍根を残しているため、多くの教訓を残す判例になっていると言えます。

同人誌の扱いは?

現代はアニメやゲームなどのいわゆる「萌え市場」の急成長によって、コンテンツ産業への注目著しい時代となっています。
中でもアマチュアやプロによって製作される二次創作の「同人誌」は大きなマーケットを形成し、人材育成の現場としても注目されています。

しかし、同人誌などの二次創作は広義での二次的著作物に該当し、原著作物の著作者・著作権者のお目こぼしを受けて存続している綱渡りの状態が続いています。
基本的に、同人誌などは「二次的著作物の利用権」の対象とされることは皆無ですが、原著作者・原著作権者の申し入れがあった場合は直ちに頒布の中止を行う必要があります。

【著作権GO!GO!】コンテンツ分類
  • 【著作権の基礎知識】大切な財産を保護するための効果と罰則
  • 【著作権の主な種類】無意識に侵害しないために知らなければいけない対象と権利
  • 【著作権に関わるキーワード】海賊版のダウンロード・盗作mなどの身近な著作権問題
【著作権GO!GO!】コンテンツメニュー
  • 侵害者への罰則 - 著作権侵害の代償とは?
  • ダウンロード - 著作物がネットで拡散する
注目記事(著作権GO!GO!)ランキング